第70回記念豊岡市美術展  (敬称略、原則五十音順)


〔招待、一般、高校の部〕

【絵画】
 審査員 花 房 完 昇
招待の部 招待優賞
「 こんにちはベラスケさん 」
成田 壽郎 出石町町分
支持体はベニヤ板。そのベニヤ板にベラスケスの名画の一部が描かれています。最下段に描かれた近景の童は、その名画への案内人でしょうか。
「どうぞ観てください」と鑑賞者を画面の中へ導くようにも見て取れます。支持体の選び方、ネジや針金の使い方、テープの跡のような表現などなど、独創性に溢れた魅力ある作品です。
一般の部 市長賞
「 樹(ともゆき) 」
清水 愛花 香美町
寒空の下、枝をたれながら聳え立つ一本の樹が画面中央に描かれています。背景には霧に霞むように遠景の木々や山々が薄っすらと描かれ、静寂さを醸し出しています。確かな描写力を持つ作者だからこそ描き出せた「樹」です。
高校生の部 市長賞
「 おばあちゃん 」
村岡 那琉 福知山淑徳高校
基調は青色。絞り染めのような模様のある背景に一瞬こちらを振り向いたようなおばあちゃんの微笑を捉え見事に描き込んだ作品です。描写力に長け、おばあちゃんの肌の色艶の良さまで表現した力作です。

【書道】
 審査員 明 石 聴 濤
招待の部 招待優賞
「 詠秋風 」
細川 太翠 宮島
王鐸風の構成で、含墨充分で堂々とした風格を備えています。行間も明るくスッキリと仕上がり規模悠大です。最終候補4点に絞り込んでからの受賞です。誠におめでとうございます。
一般の部 市長賞
「 茱萸女 」
友田 鶴汀
日高町江原
行間をスッキリとあけてリズムよく運筆されています。二行目で振幅変化を入れて作品を大きく見せています。これに墨量変化が加われば鬼に金棒です。
高校の部 市長賞
「 臨呉譲之篆書崔子玉座右銘 」
西垣 帆南美 出石高校
篆書を素直な筆さばきでスッキリと纏めています。これに少しリズム感が入れば、個性的な作品になるでしょう。古典の観察力は立派です。

【写真】
 審査員 富 田 健 治
招待の部 招待優賞
「 こうのとり賛歌 」
二位 岡野 中央町
雪の日に、こうのとりが集まり、乱舞する光景を上手くまとめました。無理のない構成にベテランの味があります。
一般の部 市長賞
「 コウノトリの見た尺華 」
山本 守 香美町
那智の火祭りを、正面から写し込み迫力を出した描写は抜群です。松明の勢いも、担ぎ手の表情・色調も素晴らしい。

【彫刻・工芸】
 審査員 大 上 巧、柴 田 純 生
招待の部 招待優賞
「 青い空 」
秦 榮一郎 日高町夏栗
きわめてメッセージ性の強い作品です。絵筆をもち、雪とたわむれる少年を描く人体は、その写実的な顔の表情と相まって、実に静的な緊張感があります。三枚の画面がもたらす、イメージ展開の難関さが、見る者の想像力をいやが上にも引き出してくれます。
 一般の部 市長賞
「 秋麗 」
小田根 登美子  日高町道場
ふっくらとした形の器に、曲線や斜線などを入れ種類の違った花をあしらって大作に仕上がりました。ただ、花の線が単調なので、動きが少し弱いかなと思います。線だけで表現しても面白いかなと思います。(大上)

〔児童・生徒の部〕

【図画】 推薦作品
  審査員 花 房 完 昇
<総評>
園児や低学年の作品は、本能的な表現力が鑑賞者を圧倒します。いつ観ても、その表現に笑みがこぼれてしまいます。
児童・生徒作品には、学年が上がるごとの描写力の高まりを観ることができます。発想力・構想力が意図的、計画的になり、自分らしい作品づくりを思考し始め、こだわりも強くなります。そのこだわりが作品には最も必用なものと考えます。
今後も自分らしいこだわりを持って作品づくりを大いに楽しんでください。
大きなスイカみんなで食べたいな
奥山 徠里(幼児)
おれは カニのおやぶんだ
木谷 京介
(幼児)
祝!日本遺産 麒麟獅子
たなか はると
(幼児)
えがおでうんどうかい
奈良 琉聖
(小1)
げんきにおよげこいのぼり
松岡 伶依(小1)
大玉ころがし
吉谷 優佑
(小1)
カゴにむかって「はいれ!」
大谷 聡介
(小2)
花火のきれいなよる
岡本 和樹
(小2)
はるなつあきふゆのちゅーりっぷ
福田 梨桜(小2)
月に向かって自転車旅行
大月 遥登
(小3)
楽しかった稲かり
坂田 夏規
(小3)
ふしぎな魚と遊んだよ
脊戸 心花
(小3)
秋の運動会!よいしょ!よいしょ!
飯田 菜友(小4)
夜空にうずまくりゅう
宮垣 凜
(小4)
物語「フクロウ」より 王として
安田 愛
(小4)
夢の全国優勝!!
稲津 壱平
(小5)
いざ 決戦!
西岡 怜音
(小5)
故郷の神社を訪ねて
東阪 柑希
(小5)
通学路からの風景
谷口 嵩瑠(小6)
むっちゃとぶ アタッカー
秦 修二
(小6)
オーロラ色のふしぎな鏡
原 つむぎ
(小6)
信楽寺のつり鐘
井垣 凪沙
(中1)
捨てられたオイル缶
谷垣 心優
(中1)
ホルンを吹く先輩
藤野 羽奈
(中2)
整備中のダンプカー
横川 結叶
(中2)
牛舎の乳牛
伊保 瑞希
(中3)
不思議な石塔
岩本 真奈
(中3)


【習字】 推薦作品
  審査員 明 石 聴 濤 
 <総評>
最終選考に残った作品は何れも筆の起筆・転折・ハネ・払いどれを取っても確りと書かれた好作品ばかりでした。
その中から推薦24点は、紙面への収め方と氏名をしっかりと書いているものを選ばせていただきました。
みち
こじま まさき(小1)

谷村 しゅんすけ
(小1)

与田 かいせい
(小1)

足立 真央
(小2)
つる
中お わく
(小2)

和田 ゆう奈
(小2)
工作
たちばな あおと
(小3)

谷垣 彩花
(小3)
山水
谷垣 琉衣(小3)
水玉
足立 さくら(小4)
人生
堀 桜
(小4)
水玉
宮垣 凜(小4)
世界
岸本 小遥
(小5)
大志
西垣 義翔
(小5)
大空
森田 愛茉
(小5)
天地
岡本 真奈(小6)
成功
佐伯 茉優(小6)
秋風
辻井 律希
(小6)
「辻」の正字はしんにょう
真理の追究
川中 美柚
(中1)
人生感意気
濱田 凛空
(中1)
筆硯得佳友
小川 颯稀
(中2)
生命の尊厳
原田 香菜
(中2)
無限の世界
円藤 由依(中3)
自然の風景
山畠 祐希
(中3)


〔特別招待の部〕
 【書道】
木下利玄の歌
岡田 契雪
夜霧
岸本 聖城
趙南星詩
谷川 玉峰
古今和歌集
坪内 翠楓
島崎英彦の歌
西村 鶏洲
老壮青
細川 翠楠