仲田光成記念 第19回 豊岡全国かな書展

  
 全国26都府県から5,466点の応募をいただき、入賞入選作品3,039点と招待作品などを展示しました。
 会場では、上位入賞者による書の実演、兵庫県立八鹿高等学校書道部の皆さんによる書道パフォーマンス、ミニコンサート(箏・フルート・チェロのアンサンブル演奏)を披露していただき、皆さんに楽しんでいただきました。
 また、かな書展開催に併せて11月9日(土)から24日(日)まで、住吉屋歴史資料館で仲田光成作品を展示しました。

会期 2019年11月15日(金)〜17日(日)
会場 豊岡市立総合体育館
審査委員長 米本 一幸 氏

<仲田光成記念館(住吉屋歴史資料館内)のごあんない>
 http://www3.city.toyooka.lg.jp/sumiyosiya/index.html

(作品をクリックしていただくと画像が大きくなります。)     学生の作品を見る
<一般の部>
文部科学大臣賞 村谷 幸薫
紅葉散る音は時雨の心地して梢の空は雲らざりけり(藤原家経)
【評】自然な流れと無理のない運筆で最高得点を獲得した秀作。
仲田光成記念賞 山下 富子
年くれぬ春くべしとは思ひ寝にまさしく見えてかなふ初夢 他二首(西行)
【評】連綿の効いた強い線の中にあって流れも美しい。墨色も冴えて佳。
兵庫県知事賞 金澤 芝幸
梅の花それとも見えず降る雪のいちしろけむな間使ひ遺らば(万葉集)
【評】なんともおだやかな流れ。後半の「まつかひ」淡い墨色は作品を引き締めた。
兵庫県教育委員会賞 本多 孝子
庭の面はまだかわかぬに夕立のそらさりげなく澄める月かな(源ョ政)
【評】夕立の後の涼やかな風景をベテランの筆致で伸びやかに表現した力量に感服。
 神戸新聞社賞 正垣 翠泉 
長しとも思ひぞはてぬむかしよりあふ人からの秋のよなればしのゝめのほがらほがらと明けゆけば己が衣々なるぞかなしき
【評】筆の表裏をよく使い、多彩な線質が光る。特に行間の響き合いと調和が見事。
但馬文化協会長賞 小林 恵美子
吉野山やがていでじとおもふ身を花散りなばと人やまつらむ(西行)
【評】流れ良く濃墨とコシのある筆を達者に使いこなし、力強い作品となった。
豊岡市長賞 谷岡 凌風
天つ風雲の通ひ路吹き閉ぢよ乙女の姿しばしとゞめむ 他二首
【評】シャープな線条でリズミカルな運筆が見事。下部で字粒が揃い、墨量が少ないのが残念。
豊岡市長賞 香川 明美
山高く川の瀬きよし百世まで神しみゆかむ大宮どころ
【評】思い切りの良い筆運び、多様な線の変化で躍動感のある作。墨の潤渇も美しい。
<高校生の部>
兵庫県知事賞 安達 愛華
臨 針切 ゐなかにはべるはらからをわかれて京に…(部分)
【評】「針切」の多字数の書を誠に根気よく臨書されて立派。今後も古書をしっかり学び、自分の作品づくりに生かしてほしい。
兵庫県教育委員会賞 東山 繭子
花の色は移りにけりないたづらにわが身世にふるながめせしまに 他一首(部分)
【評】百人一首の二首を半切によくまとめてあり素晴らしい作品。濃淡、かすれ、線質もよく大変良く書けている。
神戸新聞社賞 内田 志乃
石山切伊勢集 おもへどさるべきすくせにこそあらめ…(部分)
【評】緻密な線で終始一貫して仕上がった立派な石山切臨書。これからも期待する。
但馬文化協会長賞 堀尾 若菜
ねのひ のべにいでゝけふひきつればときわかぬまつのすゑにも…(部分)
【評】あたりが強く、のびやかな線は、全体を引き締め立派な作品となった。
豊岡市長賞 沖 朋香
奥山に紅葉ふみわけ鳴く鹿の声聞くときぞ秋は悲しき 他二首
【評】美しい用紙にのびやかな線の展開が爽やかな印象を与える。潤渇の変化も美しい。