○豊岡市歩いて暮らすまちづくり条例

平成24年3月29日

条例第15号

少子高齢・人口減少社会を迎える中で、地域活力の低下や社会保障費の増大が私たちの未来に大きな影を落としている。今や、市民一人一人が健康であることは、個人の問題にとどまらず、互いに支え合い、安心して暮らせる地域社会を構築し、維持する上で不可欠となっている。

また、健康であることは個々人の幸せの基礎をなすものであり、限られた命が健やかであれという願いは、市民共通の大切な願いである。この意味でも、健康の維持、増進は、単なる個人の問題にとどまらず、命への共感に基づきながらお互いに共通の課題として取り組むべき重要な事柄と言える。

しかし、これまでの健康づくり施策や活動には、健康に関心のある市民だけでなく誰もが楽しみながら取り組むという視点、総合的なまちづくりが必要であるという視点及び科学的な検証に基づいて進めるという視点が欠けていた。健康づくりは、一人で行うより仲間とともに行うほうが持続し、効果があるということも明らかになっている。

これらを踏まえ、私たちは、市民、団体、行政が手を携え、「歩いて暮らす」ことを健康づくりの基本として、誰もが笑顔を交わし合い、安心して生き生きと暮らせる健康あふれるまちづくりに取り組んでいくことを決意し、この条例を制定する。

(目的)

第1条 この条例は、歩いて暮らすことを基本とした健康あふれるまちづくり(以下「歩いて暮らすまちづくり」という。)の推進について基本理念を明らかにし、その基本理念を実現するための基本的事項を定めることにより、生涯にわたり健康で安心して暮らせる社会の創造に寄与することを目的とする。

(定義)

第2条 この条例において「団体等」とは、市内で活動する団体及び事業活動を行う事業者をいう。

(基本理念)

第3条 歩いて暮らすまちづくりは、次に掲げる事項を基本理念として行うものとする。

(1) 市民が健康に対する関心を高め、健康寿命の伸長につながる行動を自ら積極的に行うことにより、市民一人一人に笑顔があふれるまちづくりを進めること。

(2) 市民が健康づくりを通して人や地域のつながりを深め、健康あふれる元気なまちづくりを進めること。

(3) 市民、団体等及び市が互いに連携して、健康につながる幅広い視点でのまちづくりを進めること。

(市民の役割)

第4条 市民は、健康に対する意識を高め、歩くことを基本に、個々に応じた健康づくりを日々の暮らしの中で積極的に取り入れるとともに、市及び団体等が実施する健康につながるサービスを積極的に利用し、自らの健康づくりに努めるものとする。

2 市民は、健康につながる行動を通して、人と人とのつながり及び地域とのつながりを大切にした暮らしの実践に努めるものとする。

(団体等の役割)

第5条 団体等は、健康に対する意識を高め、地域社会の一員として、積極的に健康づくりへの支援に努めるものとする。

2 団体等は、健康産業への参画、健康産業との連携により、健康づくりを通じて地域経済の活性化に資するよう努めるものとする。

(市の役割)

第6条 市は、市民及び団体等の健康に対する意識を高めるとともに、誰もが健康づくりにつながる行動を起こしやすくするための環境整備に努めるものとする。

2 市は、市政のあらゆる分野の計画の策定に当たっては、歩いて暮らすまちづくりの推進に資するよう努めるものとする。

3 市は、歩いて暮らすまちづくりのための具体的な施策の立案及び実施に当たっては、科学的検証等による評価及び見直しを行い、効率的かつ効果的な施策の推進に努めるとともに、施策の成果及び評価を公表するものとする。

(基本方針)

第7条 市民、団体等及び市は、基本理念にのっとり、次に掲げる事項を基本方針として、総合的かつ計画的に歩いて暮らすまちづくりを推進するものとする。

(1) 市民が地域の中で集い、語り合い、互いに支え合い、誰もが楽しみながら健康につながる活動を行うことのできるまちづくりを進めること。

(2) 市民が意識をしなくても、自然に健康になることのできるまちづくりを進めること。

(3) 自然、歴史、伝統、文化等の地域資源を大切にし、それらを活用して健康あふれるまちづくりを進めること。

(4) 人にも自然にもやさしい環境への取組みを通じて、健康あふれるまちづくりを進めること。

(歩いて暮らすまちづくり構想)

第8条 市長は、歩いて暮らすまちづくりの推進に関する構想(以下「歩いて暮らすまちづくり構想」という。)を策定し、歩いて暮らすまちづくりに関する施策を総合的かつ計画的に推進するものとする。

2 歩いて暮らすまちづくり構想は、次に掲げる事項を定めるものとする。

(1) 歩いて暮らすまちづくりに関する長期的な目標及び施策の方向

(2) 前号に掲げるもののほか、歩いて暮らすまちづくりに関する施策を推進するために必要な事項

(歩いて暮らすまちづくり審議会)

第9条 歩いて暮らすまちづくりの円滑な推進を図るため、豊岡市歩いて暮らすまちづくり審議会(以下「審議会」という。)を置く。

2 審議会は、市長の諮問に応じ、歩いて暮らすまちづくり構想に基づく施策の評価、進行管理等の基本的事項及び歩いて暮らすまちづくり構想の変更について調査審議する。

3 審議会は、前項に規定する事項に関し、必要に応じて市長に意見を述べることができる。

4 審議会は、委員15人以内で組織する。

5 委員の任期は、2年とする。ただし、補欠の委員の任期は、前任者の残任期間とする。

6 前各項に定めるもののほか、審議会の組織及び運営に関して必要な事項は、規則で定める。

この条例は、平成24年4月1日から施行する。

豊岡市歩いて暮らすまちづくり条例

平成24年3月29日 条例第15号

(平成24年4月1日施行)