但馬国分寺は、741年に聖武天皇の詔により建立された但馬国を代表する寺院です。1973年より発掘調査が行われており、塔や金堂、中門などの中心伽藍が確認され、1辺160mの敷地を持っていたことがわかりました。また、数多く出土した木簡は国分寺運営の実態を示す貴重な資料であり、全国的な注目を集めています。
近年は、寺域の東側を中心に継続的に調査を実施しております。その結果、この場所は創建より100年後、200年後(850年頃、950年頃)に景観が大きく変化したことが明らかとなりました。本展では、この新発見を調査資料と出土遺物などから紹介します。