植村直己の父・藤治郎の3代前に「植村直助」という人物がいました。直助は、どんなに人に裏切られても、人に親切にする人だったそうです。そこで、藤治郎は「直助じいさんのような立派な人間になってもらいたい」という願いを込め、直助の「直」の一字をもらい、その年の干支にちなんで「巳」をとって、「直巳」と名付けました。
ところが、国府村役場に届けた際に戸籍係が「直已」と記載したため、戸籍上は「直已」となってしまったそうです。
後に、植村は「ヘビ」よりも「オノレ」の方が格好いいという理由で、大学時代から「直己」と書くようになりました。
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