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■4年5ヶ月の放浪の旅 3■
植村直己著「青春を山に賭けて」(文藝春秋)より

 氷河を渡り切ろうとした植村は、突然、身体がストンとクレバスに落ちると同時にしばらく気を失ってしまいました。気がつくとそこは暗闇の中で、運良くアイゼンのツメが氷壁に引っ掛かり、2メートルほど落下したところで身体は止まってくれていました。宙吊りの姿勢から下を見ると、底なしの暗闇の中で、トウトウと水の流れる音が聞こえました。

 ピッケルを使いながら力を振り絞ってよじ登り、両手が雪面に出てはじめて「助かった」と感じました。這い上がったクレバスを覗き込んだ植村は、「よく助かったなあ」という奇跡に驚きを隠せなかったが、その後恐怖のあまり寒気が走り、足がガタガタ震えて止まりませんでした。

 「パーティーならば助けてくれる仲間がいる。単独では事故が起こっても誰も助けてはくれない。小さなクレバスでよかった。これがもう少し幅が広かったら・・・」と氷河の恐ろしさを実感した植村は、転落事故で急にモンブランの頂が遠く感じ、足を震わせながらモンブランに背を向けて引き返すことにしました。


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